平成28年6月期第3四半期決算発表にあたり、当社代表取締役社長吉井伸一郎より、ご挨拶申し上げます。

株主、投資家の皆様には、平素より格別のご高配を賜わり誠にありがとうございます。
本日発表いたしました平成28年6月期第3四半期累計期間の決算について、要点をご説明いたします。なお、当決算の詳細につきましては、「平成28年6月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)」をご覧ください。

■決算の概要
上期においては、第2四半期決算短信等でご説明しておりますように、低採算案件を整理しつつ、オムニチャネル領域へ経営資源を集中するための体制構築に注力してまいりました。
下期においては、2月から3月にかけての不動産領域広告等の季節的・一時的な需要増加により、売上高については、第3四半期会計期間(平成28年1月~3月)が第2四半期会計期間(平成27年10月~12月)を上回る結果となったものの、オムニチャネルの本格的な立ち上がりが遅れた結果、当第3四半期累計期間における売上高は621,220千円(前年同四半期比4.5%減)、営業損失は94,749千円(前年同四半期は営業損失20,711千円)、経常損失は96,099千円(前年同四半期は経常損失35,263千円)、四半期純損失は97,488千円(前年同四半期は四半期純損失43,011千円)となりました。
このような経営成績については真摯に受け止め、前事業年度から継続して、私をはじめとする取締役の役員報酬の減額を実施しております。
第4四半期以降も、低採算案件の整理等の収益構造改革を継続・徹底し、後述のデクワス.POD関連ビジネスの早期収益化に向けた体制を構築に注力してまいります。

■デクワス.POD関連ビジネスの進捗
「株主、投資家の皆様へ(上場から1年を迎えて)」で 株主、投資家の皆様にご説明したとおり、下期にかけては、当社が保有する個人の嗜好に合わせてパーソナライズされたレコメンデーション情報をプリンターから出力する技術に関する特許を活用した高付加価値のサービス(以下、「デクワス.POD関連ビジネス」)を創出するための事業者との連携に注力し、リコージャパン株式会社、東芝テック株式会社、凸版印刷株式会社(以上、当社からの発表順)等と連携するに至りました。
第4四半期以降、各社が強みを有する領域・業種において、デクワス.POD関連ビジネスの早期収益化に向けた協業を行ってまいります。
なお、業種・サービスに応じた最適な連携のあり方を事業者と熟思した結果、特許技術のライセンスという当初想定の形態とは異なる連携の場合もございます。また、このデクワス.POD関連ビジネスについては、当社の競争優位の観点や当社の負っている守秘義務の観点から、公開・公表について慎重に検討を行っており、やむを得ず、内容等の公開・公表を見合わせていただくこともございますので、株主、投資家の皆様におかれましては、ご理解を賜りますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

■大株主の異動について
平成28年4月1日付で、グループ内の組織再編の一環として、当社の主要株主である筆頭株主のソフトバンクグループ株式会社から、ソフトバンクグループ株式会社の保有する当社の全株式がソフトバンクグループジャパン合同会社(ソフトバンクグループ株式会社100%子会社)に移管がなされました。
これは、ソフトバンクグループ株式会社における、「権限の明確化と機動的なグループ運営を目的」(ソフトバンクグループ株式会社 「子会社などの株式の移管に関するお知らせ」 平成28年4月1日)としてなされた株式の移管であって、当社とソフトバンクグループ株式会社のグループ各社との取引等の関係は、従来通り継続いたします。

■最後に
現在、私たちの経済活動、社会活動にイノベーションをもたらすテクノロジーとして、人工知能技術に関する注目度が高まっております。当社が擁するエンジニアやアナリストには、二十数年前から同分野の研究開発に関わっている者もおり、ますますの適用領域拡大に取り組んでおります。今後も人工知能技術を活用した新しい領域への取り組みについては、事例や実績とともに順次公表して参ります。
株主、投資家の皆様におかれましては、当社の中長期的な成長への歩みにご期待いただきつつ、引き続きご指導ご鞭撻の程、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
※上記の内容には、いわゆる「見通し情報」(forward-looking statements)を含みます。これらは、現在における見込み、予測およびリスクを伴う想定に基づくものであり、実質的にこれらの記述とは異なる結果を招き得る不確実性を含んでおります。

平成28年5月13日
代表取締役社長CEO 吉井伸一郎